そのヒアリングの意図を思い切り考え、心の奥底を生み出す

「根っから、自分にはこれしかなかったのだと思います」
「おー、言いますねえ。適職だった、と」
面会官は私の言うことをゼロ字ゼロ句逃さずに覚書を売るみたいだった。
「さも無くば、とっくに荒野垂れ死んでいたかもしれません」と、またしても無駄口を言いそうになった。
ボクはさっきの自外傷実施にも迫る両頬へのビンタを思い起こした。
付け焼刃ではあるものの、自制心というのを養えて良かったと想う。
下手をすれば、他に赴き地がないからツボなくしがみ付いていたとも受け取られかねないのだから。
「新聞紙配送をやっていたので、否が応でも新聞紙をよむ機会がいっぱいあった、と。ふむふむ、必然系過ぎますね。わかりました。しかし、お辞めになってから今日までの間に4ヶ月の空白がありますね。これは、だいたい、このご時世ってのもありますが、わずか……どの部署に配属されようが不利になってしまいそうですね」
心臓雑音が速まる。
40代金のセレクト専門は急に真顔になり眉間に皺を寄せ僕を乗り出しながら黙々とボクとキャリヤー書とを互い違いに確認するみたい眼差しを交錯させている。
ボクは、急に裸にされたような本心になった。