ヴィジュアル系バンドの今昔ー美が担われなくなった時代ー

ヴィジュアル系というと、男性が派手なメイクをして楽器を弾くという印象が強く、そのイメージから敬遠されることも多々あります。
私はヴィジュアル系バンドが好きなのですが、最近ではヴィジュアル系バンドのあり方が昔と比べて変わったような印象を受けます。

90年代に流行したヴィジュアル系バンドは、その名の通り派手なメイクと衣装に身を包んでいました。XやLUNA SEAのように激しいパフォーマンスで人々を魅了しているバンドが多く、またバンドブームだったこともあり大きな会場でのライブが盛んに行われていました。
この頃のヴィジュアル系バンドは、美しい容姿を兼ね揃えたメンバーも多く、メンバーのコスプレをするファンも多々存在していました。

しかし、時代とともにヴィジュアル系文化も衰退していく中、新しい傾向のヴィジュアル系バンドが出てきました。
ガゼットやナイトメア、アンティック珈琲店がその代表格です。彼らは90年代のバンドの影響を受けてヴィジュアル系を始めたせいか、どこか劣化版という印象を受けます。しかし独自の売り方でファンを魅了し、新しいヴィジュアル系文化を形成していきました。
90年代に比べると「美」の要素は減りましたが、アンダーグラウンドな中高生の心を掴む歌やパフォーマンスで今でも多くのファンが存在しています。

ガゼットらが売れ始めてから早10年。
最近のヴィジュアル系バンドはそのどれとも異なります。メンヘラやバンドマンとの繋がりをテーマにした曲が多く、ファンもどれだけお金をかけたかが重要視されるつまらない世界になってしまいました。
私もつい先日まで1つのバンドに通っていましたが、90年代のヴィジュアル系とは全く別ジャンルになってしまった印象を受けています。
これからヴィジュアル系はどうなっていくのでしょうか。
おそらくXのようなバンドはもう現れないでしょう。